抗生物質ってなに?

抗生物質 薬・美容

菌が作る、菌を倒す成分

ぶえっくしょ~~ん。

体調悪くて病院いったら抗生物質もらったよ。

なんかいつもくしゃみしてない?

今日はその抗生物質についてお話するよ。

この記事を読むと

5分で抗生物質がどんな薬なのか

が分かります!

 

抗生物質とは

体調不良で病院にいくともらう薬です。

別名「抗生剤」「抗生薬」などとも呼ばれます。

そもそも抗生物質って特定の薬の名前なの?

この言葉の規模感でいうと・・・

「胃薬」「鎮痛剤」

のように総称です。

ですので、「抗生物質だしておきますね~」と言われても実際に薬局で受け取る薬の名称は○○マイシンだったり、○○キサシンだったり異なります。

抗生物質

抗生物質は何に効くの?

抗・生物質と覚えましょう!

英語ではantibioticsといいます。

「微生物が産生し、ほかの微生物の発育を阻害する物質

という定義があります。

効能としては

「細菌をやっつける薬」

です。

微生物が産生し・・・・?

どういうこと?

ちょっと混乱するよね。誕生秘話を少しご紹介します。

抗生物質誕生の歴史

世界にはたくさんの発明についての逸話がありますが、抗生物質発見の話も有名です。

フレミングさんというイギリスの学者がブドウ球菌という細菌の研究をしていました。

cell

細菌の研究を行う下準備としてまず菌を培養(増やす)していたのですが誤ってブドウ球菌を増やす機械にアオカビが生えてしまったのです。

ブドウ球菌にアオカビが混じってしまったので実験ができないと捨てようとしたところ・・・・。

アオカビの周囲にだけブドウ球菌が繁殖していないことに気が付きました。

イメージでいうとこんな感じね。

観察するとアオカビが発する物質がブドウ球菌をやっつけていたのです。

この物質こそが世界を救った抗生物質の1つ「ペニシリン」です。

彼はこの発見によりノーベル生理学・医学賞を受賞します。

POINT抗生物質は菌を倒す薬の総称

菌って具体的には?

今回はRSウイルスが原因の風邪って言われたんだけどこの抗生物質飲んでおけばいいの?

わ!そりゃ大変!

抗生物質は「細菌」をやっつけるけど「ウイルス」はやっつけられないよ!

※実際の医療従事者はこんなミスが無いよう入念にダブルチェックしていますのでご安心ください。

みなさんよく

  • 微生物
  • 細菌
  • ウイルス
  • 真菌

など耳にするかと思いますが違いをご存知でしょうか?

細かい事までは覚える必要ないのですがこんなカテゴリになり、それぞれに効く薬のカテゴリも異なります。

微生物細菌大腸菌、ブドウ球菌、緑膿菌
ウイルスインフルエンザ、ノロウイルス、アデノウイルス
真菌アスペルギルス、ツボカビ、カンジダ

 

本当は細菌もウイルスも真菌もここからさらに細かく属性ごとに分かれていき、それに応じて使用する薬も異なってきます。

菌っていっぱい種類いるんだね。

もちろん、良い菌もいっぱいいるよ!

もし興味があれば、ここら辺のマンガは超わかりやすく書いてくれてるので薬学部的にも私生活的にも役に立つよ!

細菌が見える男の子の物語!お酒好き必見です。


体の中の免疫について勉強できる!薬学部生必読まんが

マンガならちょっと読んでみてもいいかな・・・。

じゃあ風邪をひいて昔にもらった抗菌薬飲んでもウイルスが原因だったら効果ないんだね。

そういうこと。

体調が悪いときは原因を特定するためにもしっかり医療機関を受診しましょう。

 

抗生物質一覧

一覧なんて書きましたが超多いのでメジャーなものをご紹介します。

マクロライド系エリスロマイシン
クラリスロマイシン
アジスロマイシン
βラクタム系アンピシリン
アモキシシリン
メロペネム
セファゾリン
テトラサイクリンミノサイクリン
カルバペネムメロペネム

本当はもっとあるのですが・・・全部掲載することがこの記事の目的ではないので割愛します。

 

抗生物質の入手方法

抗生物質ってドラッグストアでも購入できるの?

実は買えます!

・・・が内服薬はなく、外用薬(塗り薬)だけです。

皮膚の炎症が収まらないときにはこれ!


  • 皮膚の症状は専門知識がなくても比較的判断しやすい
  • 内服薬は乱用のリスクが高い

という理由で市販されていないのでしょう。

乱用するとどうなるの・・・?

薬剤耐性菌

「薬物乱用による中毒」があるとか?

乱用と聞くとみんなそっちをイメージするだろうけど、抗生物質の場合は「薬剤耐性菌」の出現が懸念されます。

細菌AのBという部位を攻撃する薬Cを大量に使用していると、Bが変化してCが効かないB’に進化することがあります。

これが耐性菌の出現です。

世界でも耐性菌の出現は問題視されており、WHOからも通達が多数出ています。

イギリスの研究グループの報告では、このまま乱用が続くと2050年には年間1000万人もの方が耐性菌により命を落とすだろうと報告されています。

United Nations meeting on antimicrobial resistance
article published in September 2016

製薬会社の新薬開発が望まれるね。

でも使用制限されたり、耐性菌がでたらすぐにダメになるような薬を誰が莫大な費用をかけて開発する?

企業からすると本当に割に合わない商売なんだよね・・・。

何をするべきか

「薬が効かない(薬剤耐性)感染症に関する世論調査」

https://survey.gov-online.go.jp/tokubetu/r01/r01-yakuzai.pdf

昨年一般人を対象にこのような調査が行われました。

結果を一部抜粋すると・・・

あなたは、薬の分類の一つである「抗生物質」について、知っていることはありますか。
この中からいくつでもあげてください。(複数回答)

 

細菌が増えるのを抑える66.2%
ペニシリンは抗生物質の一つである42.6%
様々な種類があり、感染した細菌の種類や体の箇所などに応じて、使い分ける必要がある39.4%
風邪やインフルエンザなどの原因となるウイルスには効かない37.8%
名前を聞いたことはあるが、どういうものかは知らない12.7%

ウイルスに効かないが38%か・・・。

健康な人にはあまり縁のないものだもんね。

あなたは「薬剤耐性」についてどの程度知っていますか。この中から1つだけお答えください。

 

よく知っている18.7%
言葉だけ知っている31.2%
知らない48.7%

2割しか詳しく知らないんだね・・・

でも耐性菌を防ぐにはみんなの意識も大切なんだよ!

耐性菌を防ぐためにできる3つのこと

  1. 抗生物質は医師や薬剤師に指示されたとおりに最後まで飲み切る
  2. 手洗いやうがいなど細菌に感染しないよう心がける
  3. むやみに抗生物質を使用しない

最後まで飲むのも大切なんだね。

症状が治まっても体内に細菌が一部残っているとそいつが薬のことを記憶して分裂する過程で薬が効かないように変異する可能性があるんだよね。

 

外用薬も5~6日間使用してもよくならないなら使用を中止して、添付文書を持って医師,薬剤師又は登録販売者に相談

まとめ

まとめ抗生物質は細菌を倒す薬。
種類はたくさんあり、細菌に応じて使い分ける。
しかし、指示通り使わないと薬剤耐性菌が生まれる可能性がある。

 

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